2016-05-27 「荒涼館」ディケンズ 私がとても信頼していたイギリス人のかつての同僚が、あるときぼっそりと語ったことをよく覚えている。 「ディケンズをもう一度読み返そうと思っている。それから、マルクスも…」 そのときははピンと来なかったけれども、今ではそのときの彼の心持が少しわかるような気がする。 「荒涼館」、読んでいると、花登筺のテレビドラマ「細腕繁盛記」をなぜか思い出す。