東京外国語大学オープンアカデミー「東欧・中欧の歴史と記憶」

講座名「歴史と記憶」というフレーズから想像されるように、伝統的な「歴史」ではなく、「集合的記憶」としての歴史という切り口で、東欧中欧の歴史にアプローチする試み。久々にアカデミックなアプローチで歴史を学ぶ機会を得て、良い刺激となりました。

 

第一回目の講義の後、ネットであれこれテクニカルタームアナール学派、Linguistic Return、記憶の場等)を調べたり、オーストリア、ドイツの歴史をざっと見直したり、それをベースに、あれこれ思いを巡らす。

 

自然言語で書かれた歴史が主観的であるのはその通りであるが、言語以外のメディアを使った記憶の記述は果たしてより「歴史」を適切に捉えたと言えるのか?、自然言語で記述される限り(数字のような純粋な記号で記述されない限り)歴史的事実は常に誤解に満ち溢れるものなので、あらゆる歴史的記述は、たとえProvocativeな既述であっても、結局は良きStimulusであり、その存在自体ポジティブにとらえてもよいのではないかなど、とりとめもなし。