犬が星見た

武田百合子さんの「犬が星見た」を読み終えました。彼女が夫の武田泰淳、その友人の竹内好と一緒にソ連を一緒に旅行した際の日記文学。ときは1969年夏である。特に劇的な事件が起きるわけでもなく、ロシアや中央アジアの風景がそれほど珍しいわけでもないが、飽くことなくストレスなくつらつらと読み進んでしまい、気が付くともうお仕舞、と言う風であった。うならされるような比喩や文章の技巧があるわけでもない。とにかく読み続けてしまうのだ。

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