Entries from 2019-01-01 to 1 year

Lawrence in Arabia, by Anderson, Scott

世界的ベストセラー 瀕死のオスマン帝国とロシア帝国のグロテスクな戦い、石炭から石油というエネルギーの大転換と中東での大油田の発見、英仏の貪欲な帝国主義、英国の伝統的アマチュア外交官(サイクス)のあまりにも軽率な振舞いと約束、英領インドと英領…

読書メモ 千野 境子 インドネシア9.30クーデターの謎を解く: スカルノ、スハルト、CIA、毛沢東の影

9.30事件の背景と真相 背景と真相 ー米ソ間の冷戦に加え、1963年からは中ソ対立 ー大躍進に失敗した毛沢東は、中ソ対立のなか、躍進を続けるインドネシア共産党(PKI)に対し、陸軍将校を拘束するクーデタを教唆 ーPKIは勢力を伸ばしつつも、反対勢力の陸軍…

「パリでメシを食う。」川内有緒

抜群に面白い。 フローリスト、写真家、三ッ星レストランの料理人、紳士服メゾンのカッター、ヨーヨージャグラー…。パリという場所でしっかり自分を見つめて自分で取捨選択して自分で生きていく日本から飛び出してきた人々。 添えられているモノクロの写真も…

「知ってはいけない」及び「知ってはいけない2」矢部宏治著

シンプルな疑問に基づき、丹念に安保関連の公開済み文書を徹底的に読込み、書面に書かれた記録を分析して出来上がった書籍である。安全保障問題というのは専門家でないと議論できない、議論してはいけない雰囲気があると常日頃感じていたが(安保専門家がそ…

「空を行く巨人」川内有緒

面白い。最初はわりと普通に面白く、途中からグイグイっとひこ込まれ、一気に最後まで読了。描かれている地方のふつうのオジさんが実は素晴らしく実行力があり魅力的。 自分は「帰去来」を意識する年齢になっている。

「SHOE DOG、靴にすべてを。」フィル・ナイト

作者はナイキの創業者。恐ろしくダラダラと長くてツマラナイ自伝です。しかし、とっても印象的なセリフがあり、まあいいか…、という気になります。 ー「貧困に対するただ一つの解決策は単純労働であり、それを多く提供することだ」(532ページ、一部エディッ…