Entries from 2015-01-01 to 1 year

ちょっとピンぼけ

「ちょっとピンぼけ」ロバート・キャパ(文春文庫)とても面白く読めたのだけれども、余りにも面白すぎて、そこに描かれていることをそのまま信じるのがためらわれる。キャパの友人が書いた日本人の友人の後書きの一節に「キャパは母国を持たず、従ってその…

昆虫食、ちと怖い

昨今昆虫食の研究が進み、実用化も進んでいるらしい。今後我々が気づかないうちに粉末にされた昆虫が知らない間に我々の体の中に入っていくことになるのだろうか? そもそも人類は数十万年かけて食べられる木の実、脊椎動物を試み取捨選択してきたのではない…

「満州事変 政策の形成過程」緒方貞子(岩波現代文庫)

本書は緒方貞子さんがUCバークレーに提出された博士論文が書籍になったものである。知っているようで、あまりよく知らない。あるいは、自分の見解を持つほどの知識は持ち合わせていない満州事変。 この本を読み進め、自分の見解を持つほどにはまだ知識が整理…

「カムイ伝講義」と「あっかんべえ一休」

「カムイ伝講義」ちくま文庫、田中優子著「あっかんべえ一休」講談社漫画文庫、坂口尚 この二つの作品は、戦国・安土桃山期を挟んでいるが、両方とも普通の人々の生きていく様を対象にしている。「カムイ伝講義」で描かれる強くたくましい民衆の生き様、「一…

鉄道大バザール

「鉄道大バザール」ポール・セルー 評価が難しい鉄道旅行記。前半、トルコ、ペルシャでの筆致は、横柄でいやらしいアングロ・サクソンが鼻に付く。ところがインドあたりでそれが和らぎ、ベトナムにくるとすっかり引き込まれてしまった。 でも日本での記述で…

甲武信ヶ岳

千曲川の源流を辿り、毛木場より登る。あいにくの曇天で眺望望めず。既に初冬の感。

混雑のグリーン車両

今朝の横須賀線は事故のため乱れ、すし詰めを避けようとグリーン券を購入。ところがこれが失敗、グリーン車両は既に満員で座れないのだ。車両は益々混んでくる、グリーン券を持っている人々は通常の車両の人々よりデマンディングで横柄だ。ああ大失敗。でも…

江戸東京たてもの園

西麻布にあったという戦後に建て替えられたという三井家の屋敷、暗くて小さくて、台所は安っぽく、意外な感じがした。戦後の財閥の有り様をそのまま写しているのか?

丹後篠山城登城

11月3日(火曜日) 篠山の街に入り城の周囲のお堀の近くにある臨時駐車場に車を止める。今日は文化の日のイベントで結構な人出である。ほぼ正方形の敷地をお堀と数メートルの石垣が取り囲み、敷地内には大書院と呼ばれる建物と、神社がある。建物は二条城のそ…

小谷城登城

10月31日(土曜日)お昼前に山の中腹に到着。雲の間から時おり日が差す。車の外に出ると空気がひいやりと気持ち良い。適当なところで車を止め、歩いて入口を目指す。「クマに注意」の案内があちこちにある。大河ドラマ「江」が放映されていた前後は多くの人で…

安全保障とはそもそも何のためか?

本来は健全な経済発展のための重要なバイプレーヤであるべき金融部門が、実体経済を不健全に右往左往させているように、不健全なエリート意識を持った安全保障の専門家と言われる人々が、安全保障の本来の目的(即ち、平和で秩序ある社会を守るという目的)…

『学歴・階級・軍隊』中公文庫

面白い本でした。多層的に考察、分析が重ねられている。

犬が星見た

武田百合子さんの「犬が星見た」を読み終えました。彼女が夫の武田泰淳、その友人の竹内好と一緒にソ連を一緒に旅行した際の日記文学。ときは1969年夏である。特に劇的な事件が起きるわけでもなく、ロシアや中央アジアの風景がそれほど珍しいわけでもないが…

ランボルギーニ美術館

ボローニャに旅行し、ランボルギーニの工場見学しました。情報が少なく、ボローニャ駅から現地へ行くのに少々手こずりました。以下、2015年5月の情報です。ーネットで調べた576番バス乗り場が駅周辺で見つけることが出来ず、駅前からタクシー利用。値段は45…