国際秩序
今年(2022年)2月末に始まったロシアによるウクライナへの軍事侵攻が終わらない、終わる気配も見えないし、たとえ停戦が叶ったとしても、両国及びその周辺に平和が戻るまでに相当の時間と努力が必要だろう。
「力による他国への侵略は、国際秩序の根幹を揺るがすものとして、断じて容認できるものではない」というのが、「西側」の立場であるが、中国、インド、アジア、アフリカの国々(の首脳たち)は必ずしもそう思っていないようである。何故か?
ーアメリカ自身が何度も軍事力で他国の内政に介入しているではないか?「力」を軍事力に限定しなければ、アメリカの他国へ侵略度合いはさらに増す。
ーNATOの東進により、既存の安全保障の枠組みにチャレンジし続けてきたのは、アメリカを中心とするNATOの方ではないのか?
ロシアは今回の軍事侵攻により、国際社会での威信、影響力、ソフトパワー、力そのもの全てを急速に失いつつある。本質的にロシアと同じウクライナも、今後長きに渡って苦しいだろう。