「AI vs. 教科書が読めない子供たち」新井紀子

「コンピューターが数学の言葉だけを使って動いている限り、予見できる未来にシンギュラリティが来ることはありません」

ここでいう数学の言葉とは、論理、確率そして統計だそうで、それ以上のものは現時点ではないそうだ。不完全な記号体系である自然言語シニフィエシニフィアンの揺らぎのなかで現代の人工知能は自ら思考し仮説を組み立て検証することが出来るようになりつつあるのか?という私の想像は全くの妄想であることがよく分かりました。

 

明晰かつ説得力があり、その上慈愛に満ちた書籍でした

 

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