「中世都市」アンリ・ピレンヌ(講談社学術文庫)

「13世紀にコミューンに建立された素晴らしい司教座聖堂は、市民がその建立に寄与した際の喜びに溢れた熱心さを抜きにしては、考えることができないであろう。それは単に神の館ではない。それは、司教座聖堂をその最も美しい装飾とし、そして司教座聖堂の荘厳な塔が遠くの方にその存在を告知しているところの都市をほめたたえるものである。中世の都市にとってそれは、古代の都市にとって神殿がそうであったところのものであった」(209ページ)

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