「叙任権闘争」オーギュスタン・フリシュ(ちくま学芸文庫)

日本を離れる前に早稲田の書店で偶々手にして購入。思い掛けず、自分の興味にピタリとハマる内容。

高校の世界史で教わった「カノッサの屈辱」、教科書・参考書を読んでも、教師の説明を聞いてもピンと来ない、何だかよく分からない歴史上の出来事が、この書籍のおかげでこの事件の意味するところが少し分かって来た感じです。

更に、叙任権を巡る教会と俗権という両者の主張が全く相容れない中で、数十年をかけて合意点を探り、文書の形で合意し、実際に履行された様は、学ぶところも多い。

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